腰痛のこと vol.2 腰に負担がかかりやすいわけ

 理学療法士の山神です :-) 

 

7月のまだ初めなのに真夏みたいな暑さになってきましたね。

僕の出身の埼玉の方では夏場はアスファルトから湧き上がってくるような

嫌な暑さをもっと感じるんですが、

今治ではより太陽の暑さを直に感じる気がします。

肌が文字通り「焼けていく」と言いますか。

さっそく焼けすぎて肌が痛くなっているここ数日です。

 

だいぶ前に腰痛について第1弾のブログ腰痛のこと vol.1背骨について)を書いて、

この調子で腰痛について続けていこうと思っていたのですが

なんだかんだで先延ばしになってしまいました・・・。

今回第2弾をやっと書こうと思います。

 

前回は腰痛の基礎として脊柱(背骨)の構造について書きました。

その構造に問題が起こったときに腰や脚の症状が出るのですが、

整形外科に行った時につく診断名は色々なものがあります。

変形性腰椎症(脊椎症)、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板症などなど

 

私はリハビリの専門家なので

それぞれの病態について解説するのは別のHPにお任せして(?)

今回はなぜ『腰に負担がかかる』のかをお話したいと思います。

 

腰というのは構造的・機能的に負担のかかりやすい部位です。

腰は30個の積み木(首から腰までの背骨のことです:前回ブログ参照)の根元の部分で、

身体を傾けたり手を使ったりするときに

根元である腰の部分が安定していないとうまくいかないので

余計に筋肉を使わなくてはいけなかったり、

関節の構造に負担を掛けたりすることになります。

 

さらに、腰のちょっと下にある「股関節」は

腰椎と共同して身体の安定性を保つ働きをしますが

一日の中で同じ姿勢をしている時間が長くなると動きづらくなってしまいます。

そうなると股関節が動きにくい分、腰椎が余計に動いてしまったり

腰の筋肉を余計に使わなくてはいけなかったりします。

例えば、皆さんの中で長座位(脚を投げ出して座る姿勢)で前屈をしたときに

太ももの後ろがパンパンに張って前に倒せない方いませんか~?

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そういう方は股関節が曲がりにくくなっているので

無理に前に倒そうとすると腰椎や胸椎が曲がりすぎてしまいます。

ちなみにこういう方は腰椎椎間板ヘルニアになりやすいです。

 

また、腰のちょっと上にある「胸椎」も動きにくくなりやすいので

結果的には同じように『腰に負担がかかる』状態を作り出します。

例えば、高齢者に多い背中が丸くなっている人を思い浮かべるとわかると思いますが

そういう方は胸椎が伸びにくくなっているので

身体を伸ばそうとすると腰ばかり反ってしまって

腰に負担がかかってしまいます。

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ちなみに脊柱管狭窄症などの方はこういうタイプがけっこういらっしゃいます。

 

このように腰の上下に問題が起こると腰椎の構造的に色々な問題を作り出してしまいます。

それが、先ほど書いた変形性腰椎症(脊椎症)とか椎間板ヘルニアとか

・・・といった疾患名なわけです。

 

つまり良く聞く

『腰に負担がかかる』

というのは腰が上半身の根元にあることや

腰椎の関節自体が動きやすい構造になっているということと同時に

腰の上や下にある関節が動きづらくて

『腰が頑張らなくてはいけない』

状態になってしまっていると言えると思います。

 

そしてさらによく聞く

『腰痛改善には腹筋を鍛えなさい』

というやつ。

これに関してはまた長くなりそうなのでまた次回にしたいと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました!!