原因は1つではありません

理学療法士の山神です。

 

先日病院の近くの今治市営球場でプロ野球選手の自主トレを見てきました。

西武ライオンズ所属で今治西高出身の熊代選手をはじめ

5人の選手がトレーニングをしていました。

見に行ったのは単なるミーハー心もあったのは否めませんが

職業柄、選手たちの身体をじっくり見てしまいました。

森友哉選手の太ももハンパなかったです。

できれば触ってみたかった・・・なんて言うとちょっとヘンに聞こえますかね・・・?

 

前にあった患者さんとの会話

 

患者さん「餅に醤油つけて食べるの体に良くないって聞いたのよね」

私「へ~何が良くないんですか?」

患者さん「う~んなんかが出るらしいのよね~」

私「・・・」

 

本当に餅に醤油つけて食べるのが良くないのかどうかは私は知りません。

(ちなみに私は生まれてから餅には醤油つけて食べることが一番多いので

 その『出るらしい』っていう物質はかなり溜まってると思います・・・)

でもこういう会話ってけっこうありませんか?

 

最近はテレビでも医学の番組を沢山していて

「○○には○○が効く」とか「○○を食べると○○になりやすい」とか

原因と結果(例えば「ある食べ物」が原因「太る」が結果)が

1対1で表現されてることが多いですよね?

 

それをその番組を見ていない人に話すと、

先ほどの患者さんのようにそこの結論部分だけが頭に入って

なぜ悪いのかはわからないままということになりやすいですよね。

 

でもちょっと考えてみたらわかると思いますが、

例えば今の自分の身体になった理由って1つの原因にまとめられますか?

 

ちなみに私の目下の悩みは髪が薄くなってきたことですが(泣)

それだって

  • 父親の遺伝? ・生活習慣? ・ストレスの感じやすさ? ・男性ホルモンの量?

という風にいくらでも原因は考えられます。

 

人間の身体が変化する理由は絶対に1つではありません。

原因と結果は1対1ではありません。

 

私が担当することの多い腰痛や膝痛、肩痛等も同じです。

 

『痛い』という結果の原因は、

ある筋の筋力低下かもしれません。

体重かもしれません。

姿勢かもしれません。

生活習慣かもしれません。

 

いくらでも原因は考えられますが、

1人の痛みの原因が他の人にも共通するわけではありません。

そこを個別に評価して可能性の高い原因を突き止めていくのが

私たちの役割だと思っています。

 

情報を見抜く力を養いながら、横着せず、

自分の身体を労わっていかなくてはいけないと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました!!