理学療法士の山神です
前回のブログ(身体の不調の上位は『痛み』です)では
日本人がどのような痛みに悩まされているかということを書きました。
少しずつそれらのことを書いていこうと思っていますが、
まずは男性が訴える痛みで一番多い腰痛についてです。
ただ、一言で『腰痛』と言っても様々ですので
腰椎(背骨の腰の部分)とその周辺の組織(筋肉・神経等)に関連する症状 という意味で
少しずつお話したいと思います。
今回は背骨(腰椎)についてのお話です。
『腰椎』というのは背骨(正式には『脊柱』と言います)の腰の部分です。
背骨は上の写真のように首から腰の下まで合計約30個の骨が積み重なっています。
想像するとわかると思いますが 30個の骨がただ積み木のように積み重なっているだけでは
当然グラグラで安定しませんので、
骨と骨をつなげるために骨自体の形が少し安定感を持たせるようにできていたり
筋肉や靭帯で上下の骨をつなげていたりしています。
また、上下の骨同士が重なっているところに上半身の重みや動作時の衝撃が加わると
骨に直接ダメージを加えてしまうことになりますので
骨と骨の間にゼリーのような『椎間板』という緩衝材が挟まっており
(下の写真の紫っぽい部分が椎間板 黄色いのは神経)、
さらに背骨は横から見るとS字になっていることで背骨への衝撃を 和らげるようにできています。
人体ってよくできてますね~ 😆
ただし、この背骨の安定であったり衝撃を和らげるシステムなどが 一度崩れると
色々と問題が出てしまうことになります。
『腰痛』というとよく聞くフレーズで
「背骨が変形していて・・・」
「椎間板がつぶれて飛び出していて・・・」
「神経が圧迫されていて・・・」
というのはこれらの腰の周りの構造が変化して
元々備わっていたシステムに問題が出てきてしまった状態なんです。
個々についてはまた次回から少しずつ書いていきたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました!! 😛