たいぎいと思いますけど動き始めませんか?~自粛中の運動不足と夢スタの階段~

理学療法士の山神です。

 

「たいぎい」って言葉聞いたことありますか?

 

今治の人は当然知っていると思いますが

私は愛媛に来て初めて聞きました。

 

これは中国地方の一部や、四国の一部で使われているようで

「面倒くさい」「おっくう」「しんどい」

とかの意味でけっこう頻繁に使われる言葉です。

 

実家の埼玉の方で「面倒くさい」とか「おっくう」とか聞くより、

今治での「たいぎい」は明らかに頻繁に聞く気がします。

 

言い方なんですかね?

 

言葉の意味からして当たり前なんですが、

疲れた顔だったり、本当に嫌そうな顔をしながら

 

「もうたいぎい」

だるい人のイラスト(男性)

 

 

 

 

 

 

 

 

って言うので私の中でインパクトが強いだけかもしれません。

 

6月に入てからの新型コロナウイルスがやっと収まる方向に向かっている感じがありますが、

3月頃から最近までのいわゆる「自粛生活」期間中に健康面での色々な悪い影響が出ているようです。

 

新型コロナウイルスに「自分もかかってしまうのでは?」という不安に始まり、

仕事や家庭の経済面や今後のことなど

様々なストレスを皆さんも感じたかもしれません。

ストレスを抱えている人のイラスト(女性)

そして“stay home”しているうちに身体面でも影響が出ている人もいるでしょう。

 

いつもより運動量が少ない上に家にいると何かつまみたくなって

太ってしまったという人もいるかもしれません。

年配の人であれば筋力が落ちてしまって

少し歩きづらくなってしまったという人もいるかもしれません。

だからこそ「コロナ後」の生活の仕方というのはとても大切になってくると思います。

 

私が患者さんと話す中でも

「コロナの前まで習い事をしてたけどずっと休みやったから

 もうたいぎい(顔はもちろんしかめっ面)」

という声を結構聞きます。

スポーツジムに通っている患者さんからは

「まだまだコロナの前まではお客さんが戻ってきてないね」

という話も聞きました。

 

ということは

「家から出たらイカン!」

と言われていた期間がある程度長かったので

「そろそろ出てもいいよ」

と言われても面倒くさくなってしまったとか

実際に体力的に落ちてしまって疲れるから行きたくないとか、

社会の状況が「コロナ前」に戻ろうとしても

身体や心がコロナ前に戻れない人がかなりいるのではないかと思います。

 

私は仕事柄高齢者と接する機会が多いので、

特に自宅にこもってしまった高齢者の体力低下が心配です。

筋力が落ちてしまって転倒、骨折ということにつながってしまうと

寝たきりになる人も出てきてしまいます。

 

もちろん感染リスクを考慮しながらですが、

少しずつ身体を動かしていかなければいけないタイミングに来ているのではないかなと感じています。

 

たいぎいと思いますけど。

 

ちょっと付け加えると

今年からJ3に昇格したおらが街のFC今治の試合も

無観客ですが6/27開幕ということが決まりました。

本拠地の「ありがとうサービス 夢スタジアム」(通称「夢スタ」)は

山を切り崩して作られた構造上、スタンドに行くには約50段の急な階段を昇らないといけません。

 

FC今治のサポーター層は他のチームと比べて年配の方がやや多いとのデータがあるようです。

まずは無観客試合ですが、観戦できるようになったとしても

去年まで来てくれていた年配のサポーターの方が今回の自粛の影響で

「もうあの階段を昇るのはたいぎいけん今年は行かん(面倒くさそうな顔)」

となってしまうと困ります。色々と。

 

なので皆さん少しずつでいいですから動き始めましょうね。

グループウォーキングのイラスト

 

たいぎいと思いますけど。

 

(ちなみにですが、夢スタの階段が昇れない人は

 ワゴン車でスタンドの近くまで乗せていく無料サービスもあります!)

 

何はともあれまずはストレッチ始めてみましょうか?