杖を突きながらサッカー観戦へ ~FC今治と街づくり~

理学療法士の山神です 😛 

 

みなさん FC今治 というサッカーチームはご存知でしょうか?

愛媛県内の方であれば耳にすることも多いと思いますし、

県外の方でも元サッカー日本代表監督だった岡田武史さんがオーナーをしているということで

耳にされたことがあるかもしれません。

現在は4部に相当するJFLリーグの真っ最中で

1つ上のカテゴリーであるJ3昇格に向けて頑張っているところです。

 

日本サッカー界のほとんどてっぺんにいるような岡田さんが

当時地域リーグに所属していたFC今治のオーナーになるというニュースは

ある種の驚きと共にニュースになりましたが、

私もそのニュースを聞いたとき

「あの岡ちゃんが今治に!!」

と今治に来て1番の衝撃を受けました。

そして何かしらの形で関われたらなぁと思っていたのですが、

去年の初めからホームゲームの運営ボランティア(サポートスタッフ)として

微力ながら参加させていただいています。

 

今シーズンはホームスタジアム建設中のためホームゲームを今治で開催することができず

県内や広島県の競技場を借りて試合をしているのですが

先日(7/23)はお隣の西条市で試合があり、私も参加させてもらいました。

 

去年から思っていたことですが、

来場してくださる方々を見ていてうれしいことは

年配のお客様が一定数来て下さっていることです。

私自身Jリーグが華々しく開幕した頃サッカー部真っ盛りだったので

色々なスタジアムに観戦に出かけていましたが

そこで年配の方達がどれだけいたのかあまり印象に残っていません。

それだけ若者が多かったということだと思います。

当時から”サッカーは若者のスポーツ”という風潮がありましたが

今でも今治はサッカーよりも野球(特に高校野球)の方がメジャーなスポーツで

特に年配の方にとってはサッカー観戦というのはかなり縁遠いものだと思います。

 

スタジアムというのは全国どこでも行かれたことがある方はわかると思いますが

駐車場からそれなりに距離があります。

特に試合のある日は近い駐車場は関係者用だったりして余計に遠くなることもあります。

さらに競技場の中は階段もあり、空いてる席を探しながら歩き回ることは

高齢者にとっては考えただけで二の足を踏んでしまう方が多いと思います。

 

そんな状況でも杖をつきながらでも試合に足を運んでくださる年配の方達がいます。

 

私の仕事上『歩く』を含めた「身体を動かす」ということに抵抗感のある方々と接する機会が多いので

日常生活では歩かないような距離を歩いて試合に来てくださる方を見ると

とてもうれしく感じます。

 

私が仕事をしていて思うのは中年~年配の方達が身体を動かせるかということは

街づくりという意味でもとても大きいことなのではないかということです。

 

それは買物に自由に行けるなどの経済的活動というプラス面と

不活発な生活から病院にかかることで自治体が負担する保険料が増えるというマイナス面。

いずれも身体を動かせるということで街にとっては

プラスにこそなれマイナス面は何もありません。

しかし、実際には身体を動かすまたは習慣として続けるということは

かなりの割合の方ができていません。

「イオンモールは広すぎて歩けんわい」って結構聞くセリフです・・・。

 

結局身体を動かすか動かさないかは

その人がちょっと無理してでも身体を動かして行きたい所があるか、やりたいことがあるか

ということにかかっています。

場合によっては体操教室なども不活発な生活を改善するきっかけになるとは思いますが、

スポーツ観戦というのはより爆発力を備えていると思います。

 

「試合が面白かったからまた行きたい!」

「あの選手がかっこいいから会いに行きたい!」

「イベントが楽しかったからまた行こう!」

 

そして「また行きたい」→「どうせならもう少し楽に行けるように体力をつけたい」

→「日常的にもうちょっと身体を動かさないと」

→・・・という好循環につなげていける可能性を秘めていると思います。

そしてゆくゆくは今治の街全体が元気になっていくということは飛躍しすぎでしょうか?

 

私が1人の理学療法士としてできることは限られていますが

FC今治という船の端っこに乗せてもらって

1人でも多くの人を巻き込みながら応援していけたらと思っています。

 

長くなってしまいましたが最後まで読んでくださりありがとうございました!!