理学療法士の山神です 😛
今回はストレッチシリーズ第3弾です。
前回までの2回は静的ストレッチとその変法(相反抑制を利用した方法)について書きました。
『ストレッチ』について① ~ストレッチするとパフォーマンスが落ちる?~
今回は動的ストレッチについてです。
静的ストレッチの回に触れましたが、
動的ストレッチというのは「ストレッチ」と名前はついていますが
静的ストレッチのように硬い筋肉を突っ張るまで伸ばすといういわゆる「ストレッチ」とは違います。
イメージとしては準備体操みたいな感じです。
少しずつ身体を動かしながら(あまり動いていない筋肉をストレッチしながら)
しっかり身体を動かす準備をするという目的に行うものです。
具体的に言うと代表例はラジオ体操です。
ラジオ体操を意識しながらやってみるとわかりますが、
あまり日常ではしないような動きが沢山あります。
(個人的にはみんなで「1!2!3!4!」って声を出して横に動きながら手を上に挙げるあの運動が好きです 😎 )
普通に生活していたらあまり動かさない方向、あまりやらない手足の動きをすることで、
筋肉そのものを動きやすい状態に、
そして神経的にも動きのスイッチをいれるという体操になっています。
ということで動的ストレッチの効果としては
① 血流を増やして筋肉の温度を上げて動きやすい状態を作る(筋肉自体への効果)
② 身体を協調的に動かせる状態を作る(神経系への効果)
といった感じです。
ということは運動前に行うとその後の運動がより上手く行えるということなので、
行うタイミングとしては運動前が適しています。
(静的ストレッチは運動前に長時間行うと
パフォーマンスが落ちる可能性があることはお話ししましたね)
どういう動的ストレッチがおすすめかということですが、
あまり普段身体を動かしていない人にはやはりラジオ体操(テレビ体操)がおすすめです。
普段運動していない人がいきなりジムに行ったりランニング始めたりすると
長続きしない人が多いんですよね。
「せっかくやるんだからもうちょっと」
という意識が働くこともあって結局負荷が強くなりすぎてしまって続かないことが多いんです。
「ラジオ体操なんて運動のうちに入るの?」
なんて思っている人は大間違いですよ。
普段からスポーツをする人はあまり効果を感じられないかもしれませんが
運動していない人にとっては
ラジオ体操を毎日するだけでもそのあとの身体の動きは確実に違ってきますので
ぜひやってみてください!
次回は動的ストレッチの中でもピラティスを紹介したいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!