理学療法士の山神です 😛
「ストレッチ」
というとどういう運動を思い浮かべますか?
たぶん ↓
こんな感じが真っ先に浮かぶんじゃないでしょうか?
身体が硬い人が頑張って筋肉を伸ばす運動みたいなかんじですかね?
これももちろんストレッチなんですが、実は「ストレッチ」には大きく分けて
①静的ストレッチ
②動的ストレッチ
の2種類があります。
上のイラストは①の静的ストレッチというやつで、
皆さんにもお馴染みだと思うのでイメージしやすいと思います。
では②動的ストレッチとはどういうものかというと、
読んで字のごとく力を入れながら目的の筋肉を伸ばしていくやり方です。
これはとても範囲が広いのですが
一般的なウォーミングアップの運動みたいなことをイメージしてもらえばいいと思います。
なので「ストレッチ」という運動は色々な運動を含んでいるんです。
その中でも今回は①静的ストレッチについてのお話をしたいと思います。
静的ストレッチのやり方は
柔らかくしたい目的の筋肉が突っ張るところまで関節を動かして、
その位置で決められた秒数を保持する
です。
伸ばしているときには身体は動かないので「静的」なんですね。
整形外科に来られる患者さんは、
筋肉が固いことで特定の場所に負担がかかってしまい
痛みが生じたり変形が起こったりすることが多いので、
当院でもリハビリテーションを行う患者さんに指導することが多いです。
この静的ストレッチの特徴としては
〇 硬い筋肉をしっかり伸ばすことで柔軟性を得られやすい
〇 動きがない分筋肉を傷めるなど損傷の危険性が低い
〇 副交感神経優位になるためリラックス効果が得られる(疲労回復につながる)
などが挙げられます。
ただし、注意しなければいけないことがあります。
ストレッチは運動前に行うイメージがありますが、
実は、『静的ストレッチを長い時間行うと運動のパフォーマンスが落ちる』
という研究結果があります。
あるというかほとんどの研究で
ストレッチ後のパフォーマンスは「変わらない」か「低下する」
という結果が出ているようです。
たしかにこれは実感としても感じられることで、
ストレッチをした後に立ち上がって歩こうとしたとき
身体が重く感じることがあります。
この理由としては
筋肉の長さが変わったことで身体の調整がすぐにはうまくいかないからとか、
副交感神経優位になって身体がリラックス(休憩)モードに入ってしまっているからとか、
色々理由が考えられるようですが、
いずれにせよストレッチ後に動き始めるときには
急激に運動し始めないことや、
年配の方であれば
立ち上がってすぐに歩き出さず、
少し足の曲げ伸ばしや足踏みなんかをしてから歩き始めることが必要かと思います。
ただ、静的ストレッチは運動前に絶対にいけないかというとそうではなくて、
短時間であれば平気そうなので
1つの筋肉につき20~30秒程度まで
にしておいた方が良さそうです。
で、こんな人にはこんなストレッチが効くみたいな話はないの?
と思う方もいると思いますが、ここではしません(笑)
そういうことはきれいな動画を上げている人がたくさんいますので
そちらを参考にしてもらえたらいいかなと。
実際には、個人個人に合ったストレッチというのは
身体を見てみないと責任もっては提案できないと思いますので、
痛みでお困りの方は来院してまずは受診していただけたらと思います。
( ↑ 私個人としてはこういう風に言われたら「ちょこっとだけ教えてくれればいいじゃん」
と思ってしまう方なんですけど…)
次回もストレッチの話をしたいと思います
最後まで読んで下さりありがとうございました!